往年のギャング映画より引用したタイトルが象徴的な写真集。作者のローレンス・ワトソンは英国出身の写真家で、ほぼ100%ミュージシャンだけを撮り続けている。
本書は彼の30年余に及ぶ活動歴を振り返る回顧集であり、2008年に開催された同名写真展のカタログも兼ねている。なお写真展と本書の出版には、アディダス社が協賛している。
ワトソンは70年代後半に学校をドロップアウトし、写真スタジオのアシスタントを務めながら独学で写真を学んだという。当初はパンク系の、そして80年代半ばからはアメリカで出逢ったヒップホップ系ミュージシャンも被写体とする。
彼の写真はスタジオからライヴステージまで、状況に応じて技法を変えているが、その根っこにあるものはストリートフォトだろう。時に荒々しく、また素顔を剥き出しにした被写体の捉え方は、とかくファッション的に捉えがちなミュージシャンのポートレートとは一線を画すものだ。
カバー表はポール・ウェラー。裏表紙はRUN-D.M.C.のダリル・マクダニエルズ。この両者の遠い隔たりの間に、ワトソンが追ったミュージシャン達がいる。レイ・チャールズやジェームズ・ブラウンのような大御所から、ブラーやオアシス、パブリック・エネミー、ベックなど90年代以降に活躍する世代までを幅広く網羅している。
といっても、ワトソンが熱っぽい視線を注ぐ被写体はやはり彼と同世代の音楽家たち。そうした人々に共通しているのは、やはりブラックミュージックをルーツにしているところだろう。
そしてもうひとつの共通点は、ほぼ半数の被写体がアディダスを履くか、または身にまとっているところ。ヒップホップ系はいわずもがなとして、アビーロードスタジオでウーリッツァーを弾くポール・マッカートニーのシューズにも、あの三本線が入っている。
ワトソンによれば「特に意識したわけではなく、またこちらで小物を用意したわけでもない」というから、このブランドが80年代以降のロックシーンに与えた影響力がよく分かる。本書のテーマは「ロックとファッション」ではもちろん無いが、結果としてそういう切り口が現れているところがとても面白い。
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